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HOME > ブースタークラブ > 2020-21 season Player's biography #14高比良寛治
 
高比良寛治


❝チームワークが良くなければあんなに勝てなかった❞

――― 高比良選手が一番最初に契約が決まりましたが、これは昨シーズンから次もやるぞ!と決めていたんですか?
高比良 もしプレーオフに行っていれば移籍も考えたんですけど、新型コロナウイルスの影響でこういう状況になってどうしようもなくなって。コロナの影響でどこのクラブも苦しい状況ではあるんですけど、うちのクラブはこれから上を目指して行く感じだったし、中途半端にシーズンが終わってしまって次のシーズンもほとんどの選手を残すようなことを言っていたので、ここで頑張ろうって決めました。僕が決めるのが早すぎて焦らせてしまったみたいで、周りは急かされたって言ってましたね。(苦笑)
――― ほぼ同じメンバーですよね。メンバーが変わらないことの強みや良さは何だと思いますか?
高比良 他のチームに比べて仲がいいですね。キャプテンである兒玉さん(#34 兒玉貴通選手)の人柄もあると思いますし、何かするにもみんなで集まろうってなりますし。派閥みたいなのが一切ないです。ベテランの横さん(#55 横尾達泰選手)や昨シーズンでいうと嶋さん(嶋田基志選手:現 ヴィアティン三重 所属)とかがそういう感じがなく、みんな仲良くやっていたので、そこが大きいかなと思いますね。昨シーズン、色々なことがあった中でチームワークが良くなければあんなに勝てなかったと思います。あとは個々のレベルアップだけかなと思います。

高比良寛治

❝行きつけのお店は焼肉屋。上タンがおすすめです。❞

――― 今シーズンで3年目ですね。もう土地柄とか生活にはなれました?
高比良 もともと土地を覚えるのが好きというか、すぐ覚えちゃうので、拓朗さん(#7 筑波拓朗選手)や瑞基(#29 安部瑞基選手)よりも知ってる部分は多いかもしれないです。
――― 安部選手は地元ですよね!?
高比良 地元ですけど高校は尽誠に行って高松を離れたし大学は大阪に行ってるので、そんなに変わらないかなと思いますね。
――― お気に入りの場所とか行きつけのお店とかありますか?
高比良 焼肉屋ですね。『焼肉ジャン』っていうところがあるんですけど、そこは月に5回くらい行くときもあります。上タンがおすすめです。コスパがすごい良くて、口コミでも4.5くらいあるので。
――― 体を作るのはやっぱり肉ですか?
高比良 外食するってなると焼肉、寿司、中華ですね。
――― そういう時に一緒に行くメンバーはいるんですか?
高比良 拓朗さんが多いですね。
――― 筑波選手からも高比良選手と仲良くしていると聞いてます!料理が得意なんですよね?
高比良 料理するのは好きですね。小学校の夏休みの宿題でカレーとか作ったりしてましたね。父親がもともと料理が好きで、僕が部活で遅く帰ったりした時に、母さんと父さんが両方いる場合は基本的に父さんが作ってくれましたね。二人とも料理が得意なので、その影響が大きいと思います。
――― 阿保マネージャー(阿保直樹チームマネージャー兼アシスタントコーチ)からもよく食事に呼んでもらって家に行くことが多いと聞いています。
高比良 今はほとんどないですけど、前までは週5ぐらいでうちに来てましたね。
――― 高比良選手と阿保マネージャーがよく似ているという噂も聞きます!
高比良 二人とも左利きで誕生日も一緒なんですよ。怪我した部分も同じようなところだし、性格も似てる部分が多いみたいで。負けず嫌いというか頑固な部分とか。阿保さんもああ見えて相当頑固なので。僕は最初、誕生日が一緒とか左利きっていうのを知らなかったんですけど、阿保さんはチームに加入する前に選手の情報を調べてたみたいで、共通点が多すぎて不気味になったみたいです。青森にいらっしゃる阿保さんの家族は僕のことを弟って言ってるみたいで。家族会議で「弟、頑張ってたね!」みたいなメッセージが来るって言ってましたね。(笑)
――― 家族の一員になってるんですね。(笑)上良選手(#93 上良潤起選手)からも高比良選手に食事に誘ってもらうことが多いと聞いているんですが、後輩の面倒を見るのがお好きなんですか?
高比良 キャプテンをしていたこともあるし、特に高校の時の先輩たちが面倒見がすごく良くてそれを続けてる感じですね。だから基本的にご飯は一緒に行ったり、家に呼んだりもしますね。
――― 上良選手が最近、茶髪になってイメージチェンジしたなと思ったんですが、髪を染めるのを高比良選手が手伝ってくださったと聞きました。
高比良 翔(#33 金久保翔選手)は染めるのを嫌がってたんですけど、上良は染めたいってずっと言っていて「じゃあ染めるか」って言ったら「染めますか!」みたいなくだりをずっと繰り返していて。オフの時に染めるって言ったんで染めたんですけど、綺麗に染まっちゃいました。でも今の髪型はちょっと分かんないですよね…。(笑)
――― 横を刈って攻めてる感じがしますね。(笑)
高比良 阿保さんが切ってるところに行くとあの髪型になります。5厘みたいな感じなんですよ。眉毛とかも阿保さんみたいな感じになると思います。
――― チームの中で阿保化が進んでいきますね。(笑)金久保選手も高比良選手が染めたんですか?
高比良 翔は嫌がってたんで藤岡さん(#6 藤岡昂希選手)に任せましたけど、なんだかんだ気に入ってるから戻さないんでしょうね。

高比良寛治

❝負けてる状況で決めた逆転のレイアップシュートは忘れられない❞

――― アローズで3年目になりますが、アローズに入るきっかけを教えてください。
高比良 最初は大学卒業してプロになる気はなくて、自然とプロを目指すようになったんですけど、もともと教員の免許を取りに大学に行ってたんで教師になるかなと思ってました。アスリートナビでいくつか内定ももらってたんですけど、大学3年生の時にどれぐらい通用するかトライアウトを受けに行ったら意外と通用して4年の時もトライアウトを受けて最後まで残ることができたんです。いけるかなと思ったんですけど、当時学生だったので、学校を辞めるかどうか選択しなきゃいけなくて。香川のトライアウトも受けてその時、結構目立って印象に残っていたらしく、僕が鹿児島にいた時も覚えててくれたみたいで声をかけてくれました。それがきっかけですかね。トライアウトで印象に残っていたのが良かったんだと思います。
――― アローズでの1年目、開幕前に怪我されましたよね?怪我をして復帰して…
高比良 で、また怪我をして復帰して、また怪我をして復帰しました。2回は骨折で1回は骨挫傷で計3回怪我したんですけど、そのシーズン40試合出たのでタイミングが良かったのはありますね。
――― 2年目のシーズンとなる昨シーズンは大活躍していましたが、振り返ってみていかがですか?
高比良 チームリハビリとか言って拓朗さんと病院に通いながら、怪我しないようにトレーニング方法を変えたりして、とりあえずの目標としてプレー云々は置いといて、全試合出場できる体づくりをしてきましたね。コロナの影響でシーズンが途中で終わっちゃいましたけど、昨シーズン、全試合スタートで出してもらって全試合出場できたので、そこは1つ課題をクリアしたのかなと思います。試合に出ればある程度の結果を残すことはできると思っていたので、一歩ずつやってこれたのは良かったと思います。
――― 自分自身忘れられないプレーはありますか?
高比良 福岡戦の最後のレイアップですかね。負けてる状況で決めたのと、その試合で相手の外国籍選手を挑発してテクニカルファールを取られたのが印象に残ってます。
――― 外国籍選手に向かって吠えたあと、その選手と会話をしたと聞きましたが、どんなことを話したんですか?
高比良 「そういうの好きだよ」って日本語で話しかけられました。(笑)外国の選手はトラッシュトークが多いけど、日本人でそういう選手はなかなかいないからじゃないですかね。

高比良寛治

❝あの先生との出会いがあったから、バスケに熱中したんだと思う❞

――― 自粛期間中にオンラインで色々な新しい試みの中ブースターさんと触れ合ったと思いますが、新しい高比良選手を見ることができたかなと思います。
高比良 そうですね。犬を飼っているんですけど、最近インスタに写真を載せてなかったら、「なんで載せないんですか?」みたいなコメントが来るようになったので、載せちゃっていいのかなと思ってオンラインイベントの時も一緒に出演しちゃいました。阿保さんも拓朗さんも犬目当てでうちに来てると思うんですよね。ドラゴンボールの亀仙人とかピカチューの服を買って来てくれたりして、可愛がってくれてます。拓朗さんにいたっては犬大嫌いなんですよ、兒玉さんちの犬は無理って言って。でもうちに来るとソファーに座ってずっと犬と戯れてて、将来は小型犬を飼いたいみたいなことも言ってましたね。
――― 高比良選手のお化粧姿も印象的でした。(笑)お肌もきれいだし。
高比良 韓流スターみたいだってコメントが多かったですね。だから親に聞いたんですよ、本当は韓国の血が入ってるんじゃないかって。長崎の農家だから絶対にないぞって言われたんですけど。(笑)
――― 長崎で生まれ育ったんですね!
高比良 いや、長崎で育ってないんです。(笑)生まれは長崎なんですけど、父親がCanonで働いてたんで転勤が多かったんですよ。長崎市で生まれて、2歳で佐世保に引っ越して小1の終わりまでは佐世保で過ごして、小2~小3まで福岡で小3の途中~小6まで大阪、中1~高3まで福岡で大学が大阪なんで、行ったり来たりしてますね。
――― そんなに引っ越しが多くてバスケットはどのタイミングで始めたんですか?
高比良 年少の時から水泳をしていて年少でバタフライできるくらいだったので、オリンピック選手育成コースみたいなとこに入ってたんですよ。今でも親にあのまま水泳やってたら結構すごいとこまでいってたんじゃないかって言われるんですけど…。父親が野球をやってたので、ソフトボールをやってて、でも引っ越し先にソフトボールがなくて。で、兄ちゃんがバスケをし始めて、僕は大阪に引っ越してからバスケを始めましたね。大阪は小4からしかチームに入れないので、小4でバスケを始めました。
――― 水泳がそれだけ上手だったら、バスケに興味を持つまで時間がかかりませんでしたか?
高比良 いや、兄ちゃんがバスケ始めて、いとこからスラムダンクをもらってそこからはすぐでしたね。小4で試合にも出してもらえていたので。
――― 練習は厳しかったですか?
高比良 僕がまだ小3で、兄ちゃんの試合を見に行った時に、隣の小学校にサングラスをかけたままベンチに座ってるコーチがいて、めちゃくちゃ怖かったんですよ。そしたら、小4になって僕の担任になったんですよ、その先生が転勤してきて。でも、めちゃくちゃいい先生で、その先生だったからバスケに熱中したんだと思います。たくさん叱られましたけど、いい方向にきちんと指導してくれる先生でしたね。何年か前、名前を調べて学校に電話して会いに行きました。小5の時に他の学校に行ってしまったので、十何年ぶりに会いましたけど、覚えてくれてましたね。
――― 今、その先生は大阪に?
高比良 はい、教頭先生になってました。
――― そこで会いに行こうと思う行動力がすごいですね。その先生のおかげでバスケにハマって、そのあと中学校でバスケするにしても福岡に引っ越ししてますよね。
高比良 小4・5年はその先生に教わって、小6の時にサッカー部の顧問の先生が来たのでバスケを教えてもらえなくなったんですけど、地区の中で活躍できていたので自信満々で福岡に行きました。そしたら福岡のミニバスのレベルがめちゃくちゃ高くて。入った中学は地区の中では強かったんですけど福岡市の大会だと1回戦負けするレベルなのに50人くらいいたので、僕はずっと体操服で外周を走ってました。(笑)
――― それまでずっと試合に出ていたのに悔しくなかったですか?
高比良 身長が低かったんですよ、入学したときは160くらいしかなくて。身長が伸びるにつれて、外周から体育館に入れるようになって3年生の時には試合に出てましたけど、ヘタクソでしたね、ものすごく。地区大会で負けて、中学時代のチームメイトには今でも「お前のせいで地区大会負けた」って言われます。(笑)でも、ヘタクソな僕がプロになっているのを見て、みんなすごく応援してくれてますね!

高比良寛治

❝下から這い上がってやろう。見返してやろうって思って生きてきた❞

――― バスケ以外に勉強はどうでした?
高比良 バスケは下手だったけど高校の練習に行った時にたまたまシュートが入って、声掛けてもらえたんですけど、公立だから勉強しないと入れないんですよね。特待がないから校内推薦してもらうしかなかったけど、「お前なんかにあげるか」みたいな感じだったので、やばいなと思って夏休みは猛勉強しました。5教科で200点くらいだったのが400点くらいまで上がって、内申点も20なんぼから38くらいまでいって。
――― バスケットに向き合う姿勢と同じですね!スイッチ入るととことん突き詰められるというか。
高比良 そうなんですけど、だから高校で留年したんですよ。受験で一気に勉強頑張りすぎて、しかも受験のための勉強しかしてないから学力がついたわけじゃなくて。高校が進学校だったのでレベルが高すぎたんですよね。先生が作ったテストで特進クラスでも平均点が赤点なのに僕がやったら6点くらいしか取れないんですよ。次のテストで巻き返し出来るように易しい問題にしてくれるんですけど、それでも僕は40点くらいしか取れなかったですね。ちゃんと勉強しておけばよかったと思います。7時半に0時限目が始まって7時限目まであるんですよ。
――― めちゃめちゃ勉強する学校ですね。
高比良 だから5時に起きて1時間半かけて学校に行ってました。バスケ部は県ベスト8とか4に入ってたけど練習でハーフコートしか使えないんですよ。女子バスケ部もあるし、他の競技もあるんでリング1個しかない使えないハーフコートで練習してました。
――― しかも授業の時間も長いから、そのあとに練習するだけですよね?
高比良 冬だと完全下校が18時半とかなんで、1時間くらいしか練習できない時もありますね。
――― それなのに県で上位なんて…。中身が濃い練習?みんなの意識?それとも自主練がすごい??
高比良 授業があって自主練する時間はなかったですね。顧問の先生がもともと福岡商業高校(現:福翔高校)で全国2位になっていて、走って跳べば勝つ!みたいな。学校の最寄り駅から学校まで自転車で30分くらいかかるんですけど、坂道なんですよ。女子だと1時間くらいかかる坂道を毎日のぼっていたら足が速くなりました。中学の時は50m走8秒台だったのに高校入ってから5秒台を出すこともあるくらい速くなりました。バスケットゴールのネットも触れなかったのが、ダンクできるようになったり、かなり鍛えられましたね。
――― 大変な中でも頑張って、高校卒業後は芦屋大学に進学したんですよね?
高比良 高校1年の時に留年してるんですけど、その時に学校辞めるつもりでいたら、先生が「俺が連れて帰る」って言って連れて帰られて、引き連れられて学校行くみたいな感じでした。テスト期間は毎日深夜3時くらいまで勉強して、赤点はほとんど取らなくなって追試を受けることもなくなりましたね。先生のおかげで変わることができたんだなって、そこから先生になりたいと考えるようになりました。芦屋大学からは学費全額免除で呼んでもらえていたんですけど、親は大反対でしたね。高校で必死こいて勉強したのに、芦屋は偏差値が低いから何でそんなところ行くんだ、って言われて。当時、芦屋大学の監督が天日さん(現:大阪エヴェッサHC)でバスケもしたかったし、教員免許も取れるし全額免除されるし芦屋に行くことに決めましたね。ただ5部スタートで、でも部員が80人くらいいて無名の選手は僕くらいでした。全国に出たことないのは僕くらいで。アローズの中でもそうなんですけど、全国出たことないのは僕だけなんですよ。で、部員80人の中で全額免除なのが僕だけだったので、ひがみというか「なんでお前が全額免除なんだ」って言う人もいて、常に見返してやろうって生きてきましたね。下から這い上がってやろうって。プロになってもそうですね。

高比良寛治

❝両親やお世話になった先生たちのために…❞

――― たくさんの経験をしてきてプロになったんですね。
高比良 プロになったのは恩返しのためですね。もちろん自分のためもあるんですけど、親だったりお世話になった先生たちのためにっていう想いがありました。鹿児島時代は働きながらバスケをしていたので、最初の1年は大学の学費が浮いた分、親に少し援助してもらいながらやってましたね。だからこそプロとして活躍している姿を見せたいです。
――― B3の鹿児島からB2の香川に来て、この先目指しているものはありますか?
高比良 親はシーズンが始まると毎週バスケ見るのを楽しみにしていて、じいちゃんはバスケットのことはあんまり分かってないんですけど楽しみにしてくれています。一度、体調が悪くなって歩けなくなった時期もあったんですけど、僕の試合が見たいからって言って頑張ってまた歩けるようになったんです。たくさんの人に助けてもらって与えてもらって生きてきたので、僕も誰かに良い影響を与えられるような人間になりたいと思っています。選手のキャリアとしてはやっぱりB1の大きな舞台で活躍しないと終われないと思っているので、最終目標はB1で活躍することですね。
――― 今シーズン、アローズとして何を目標に戦っていきますか?
高比良 上のチームがB1に行って、B1からB2に落ちてきていないので今シーズンはチャンスだと思います。B2優勝するチャンスなので優勝狙っていくのはもちろん、影響力を与えられるチームになりたいですね。勝つのは当然必要になってくると思うんですけど、それ以外の部分で地域に貢献して影響を与えられる存在になりたいと思います。多くのお客さんの前でプレーしたいですし、盛り上がってくれば香川がB1になる道も近くなると思っています。

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