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HOME > ブースタークラブ > 2020-21 season Player's biography #33金久保翔
 
金久保翔


❝バスケット以外で得意なことはトイレのサンダルを並べること❞

――― 金久保選手の情報が少ないので、色々なことを聞いて掘り下げていきたいと思います!まずはバスケット以外で得意なことを3つ教えてください。
金久保 料理とDIYとトイレのサンダルを並べることです!
――― 料理は昔からしていたんですか?
金久保 いえ、料理はほとんどしていないです。香川に来てから始めましたね。小学校の時に夏休みの宿題でお母さんの手伝いをしたくらいで、自分でちゃんと作るようになったのは香川に来てからですね。
――― 一番最初に作った料理は何ですか?
金久保 生姜焼きです。潤起(#93 上良潤起選手)と住んでたんで2人で何しようかって話していて、潤起が生姜焼きがいいかなって言って、そんな感じで作りました。
――― 出来栄えはどうでした?
金久保 普通に美味しかったです。その時は生姜焼きのタレを使って焼いたんですけど、化学調味料とか保存料とか結構入ってるので、最近はそういうのは使わず作るようにしています。レシピはインターネットで調べたり、親からレシピを送ってもらったりしています。
――― 最近作ったものでこれはイケたな!というメニューはあります?
金久保 タコライスです!!自分で言うのもなんですけど、絶品です!
――― チームの皆さんに食べてもらいました?
金久保 はい!誰か来るときは絶対タコライスを作りますね。この前、貴さん(五十嵐貴AGM兼通訳)もわざわざタコライスを食べに来てくれました。寛治さん(#14 高比良寛治選手)や拓朗さん(#7 筑波拓朗選手)も来てくれたことがありますね。
――― 得意なこと2つ目のDIYですが、これは何か作っているんですか?
金久保 秋田県の能代工業高校を卒業してるんですけど、そこの高校は学科が5つくらいあって電気・機械・建築木材・都市工学・特進コースがあって、自分は建築木材科だったんです。月曜から金曜までの授業のうち半分くらいは建築関係の授業で、火曜と水曜は一日中作業着を着て作業することもあって、そこで物づくりって楽しいなって感じていて。実際、高校の時に机つくったり棚つくったり授業でしてました。家のレイアウトを考えたり、模様替えの参考にインターネットで色々調べてたらDIYしてる人の記事が出てきて、DIYだと自分の好きな大きさに作れるのがいいなと思って、作り始めました。最初に作ったのは窓枠の棚ですね。設計図もちゃんと自分で描きました。
――― では、3つ目はトイレのサンダルを並べることですね。
金久保 高校2年生までのバスケ部の監督と3年生の時の監督は違う監督で、これを教えてくれたのは高校3年生の時の監督なんですが、理不尽なことが大嫌いで整理整頓や身だしなみについて厳しく教えてくれた人です。高校の時は靴並べなさいとか荷物並べなさいってどこの高校もみんな言われると思うんですけど、その時は先生が言ってるからやるかみたいな感じじゃないですか。今、サンロッカーズ渋谷に盛實海翔(もりざね かいと)選手がいるんですけど、そいつは本当に徹底していて先生に言われる前から部屋の整理整頓もしっかりしていて自分の練習着もきれいに畳んでいるのを見ていたので、真似しなきゃいけないなと思いながら、まぁ先生も言ってるしとりあえずやらなきゃなってくらいの感覚でやってました。でも大学進学してからもずっと続けるようになって、なんか自分変わったなと実感があったので、note(https://note.com/okaretabasyo)にも書いてみようと思ったし、大事なことだったんだなとプロになってなおさら強く感じましたね。
――― その時には分からなかったことが、年を重ねて色々な経験をしていく中でその重要さを理解できるようになるんですよね。
金久保 身に沁みましたね。監督にはすごく感謝しています。

金久保翔

❝できることなら毎日練習していたい❞

――― 苦手なことを教えてください。
金久保 一人暮らしと練習を休むことです。
――― 一人暮らしが苦手というのは、どういう部分が苦手なんですか?
金久保 おばけが苦手で小さい時からビビりビビりと言われていまして…。小学6年生の時に全部の大会が終わって卒団旅行としてミニバスのコーチと6年生で旅行に行くんですけど、肝試しがあったんです。真っ暗の中、途中にお墓とかある道を登って、山の頂上で「耳なし芳一」っていう怖い話をされて僕なんか固まっちゃって(笑)、誰から行こうかってなるじゃないですか。1人ずつ行けってなって、なぜか7月生まれの人からって言われて…。7月生まれが僕しかいなくて、完全にはめられたなって思いましたね。コーチたちも僕がおばけ苦手でビビりなことを知っていたので。コーチ陣はやってやったぜみたいな顔でニコニコしていて、でも僕はその時点で泣いていて「絶対に1人じゃ無理です」って言うんですけど「行きなさい」って……。
――― 行ったんですか…!?
金久保 泣きながら30mくらい歩いたんですけど、そこら辺の木の音が変な足音に聞こえてきて、泣いてみんなのところに戻って、女の子に一緒に行ってくれって頼んで2人で手を繋いで下まで行きました。(笑)でも僕のおかげで次の年から2人で行けるようになったので、すごく感謝されています。どの年代からも「金久保くんのおかげで肝試しが2人で行けるようになった」って感謝されるので、よかったなぁと思いますね。(笑)
――― 実際におばけを見たり心霊現象を体験したことは…?
金久保 それはないです…。(笑)
――― 一人暮らしをしていて、どういう時が一番怖いですか?
金久保 日中は大丈夫なんですけど、夜が怖いですね。夜中シーンとしていて物音が全然聞こえてこなくて、本当にみんな住んでるのかなって不安になるんで、たまに外に出て隣の家の電気が付いているか確認しますね。電気が付いていると、いるんだなって安心します。(笑)
――― 2つ目は練習を休むことということで、さすがプロですね!
金久保 バスケットが好きでやっているので練習も好きなんですけど、本当に体がキツイ時や体調が悪い時だったりどこか体が痛かったり怪我してるときに、本当は休むほうがいいんだろうなって思う時も休むことができないんですよね。プロになってからはまだそういう場面はないんですけど、大学の時に足関節の捻挫をしてかなり痛かったけど練習見てるのも嫌だし置いて行かれる感じがして休まず無理してやってたら、大会の直前にまた怪我するってことがあったので、良くないなと思いつつ、なかなか改善できていない点ですね。
――― 休む勇気ということですね。
金久保 大学時代はちゃんとした指導者がいなくて、トレーナーが専属でいたわけではないので、プロに入って環境がすごく良くなりましたね。トレーナーの明石さん(明石迪治チーフトレーナー)にも「休むときはちゃんと休まないと」って言われているので、3日間オフだったときは何もしない時間を作ってリフレッシュしましたね。でもやっぱりできることなら毎日練習していたいです。

金久保翔

❝校長先生と練習メニューを考えたりして、すごく楽しかった❞

――― バスケットを始めたのは小学生の時ですか?
金久保 小学校1年生の時ですね。父親も母親もバスケットをやっていました。
――― ご兄弟もバスケを?
金久保 弟2人いて、僕が長男なんです。小6と中2の弟がいます。
――― ご両親の影響で自然にミニバスを始めた感じですか?
金久保 父親が実業団でやっていたので、小さい頃その試合をよく見に行かされてて、だから頭の中にバスケットっていうのはあったのかなと。でも最初に始めたのはサッカーでした。小学校の時に仲良かった友達にサッカーやろうよって誘われて体験に行ったんですけど、リフティングができず正式に入団もせず体験2日でやめました。
――― サッカー始めた時、お父様は焦ったんじゃないですか?バスケットじゃないの!?って。
金久保 本当はバスケットをやらせたかったと思うんですけど、自分がやりたいことをやらせてあげればいいんじゃないかってスタンスだったので、特に反対もされずバスケットを勧められたわけでもなかったですね。
――― 小学校の時、一番記憶に残っている出来事はありますか?
金久保 小学校低学年くらいの時にどこかのチームと練習試合をして、ハーフラインを越えられなかったんですよ。頑張って2回ドリブルつければいいくらいで、たまーにボールぶん投げたらハーフライン越えれることはあったんですけど、100対0で負けて同じ小学生なのにこんなに違うんだって衝撃でしたね。
――― 中学はバスケの強豪校に行ったんですか?
金久保 家から一番近い中学校に行きました。中学のバスケ部は市内の大会で1・2回戦、良くて3回戦に進めるくらいのレベルだったんですけど、自分と同じミニバスの子たちが同じ中学校に上がったのもあって1年の時に川口市で優勝したり、3年の時も市で優勝して県大会に出場できました。新人戦での優勝は川口市立芝中学校としては初めてだったみたいで、たかが市の大会ですけどすごく嬉しかったですね。県大会でもベスト8くらいまで入れて、その当時は本当に嬉しかったです。中学校の時は本当に面白くて、バスケ部に入った時は水泳を専門にしている先生が顧問で、その次にバスケ経験のある先生が顧問になったけどすぐに辞めてしまって、3年の時は顧問がいなくて校長先生自ら俺がやるって言って顧問をしてくれたんです。サッカーやってた先生でバスケットは全く分からないのにアドバイスされて、ただそれがすごく的確でなるほどなって思うことばかりでした。自分の父親が外部コーチとして入ってはいたんですけど頻繁に来れるわけではないので、校長先生と練習メニュー考えたりして、それがすごい楽しくて、しかも結果も伴っていたので貴重な体験をさせてもらったなと思っています。今でも校長先生と連絡を取り合っていて、いい関係ですね。

金久保翔

❝絶対に能代には行きたくなかった❞

――― 高校は秋田県の能代工業高校ということで、思い切りましたよね?
金久保 県外に行きたいって意識はあまりなかったんですけど、両親は県外に行かせたかったと思うんですよ。県外の高校の練習に参加して、自分的にはフィーリングがすごい良かったから「そこの高校に行くわ」って話を両親にして先生にも行きますって伝えていたんですけど、両親としては能代に行かせたかったみたいで「一度、能代の練習に行ってくれ」って頼まれたんです。でも僕は絶対に能代は行きたくなくて!
――― それはどうしてですか?
金久保 その当時、能代のことはあんまり知らなかったですけど、練習がきつくて大変なところなんだろうなっていうのはイメージしていて、行きたくないって言ってたんですけど両親が「進学しなくていいから練習に行くだけ行ってくれ」って言うので渋々練習に行ったら楽しくて。めちゃめちゃ楽しかったんです!能代に限らずか分かんないんですけど、中学生を集めて練習をする時は楽しいんですよ。いつもやってる練習を一切やらなくて、楽しくできるシュートの練習してゲームしてみたいな。先輩たちも「お前すごいじゃん!」「上手いじゃん!」ってアゲアゲなんですよ。(笑)そんなの楽しいじゃないですか。すぐに能代行くって決めました。(笑)
――― 高校では寮生活だったと思いますが、初めての寮生活はどうでした?
金久保 親元を離れるのが、結構きつかったですね。入学式前に入寮するんですけど、入学式に母親が来てくれてその夜2人でご飯食べに行って、その時点で帰りたくて仕方なかったですね。お店入って母親と話してたら泣いてしまって、そしたら母親まで泣いてました。慣れない寮生活で練習も大変で精神的にきてて、そのタイミングで母親に会ったので安心したのと、このまま連れて帰ってくれと思って泣いてしまいました。当時の監督が先輩たちに、翔がやばそうだからサポートしてやってくれって言ってくれていたみたいで周りに迷惑かけていました。2ヶ月くらい経つ頃には慣れてきて大丈夫だったんですけど、最初のころは絶賛ホームシックでした。(笑)
―――バスケットの面でも大変な時、しんどい時がたくさんあったと思うんですが、そういう時はどうやって乗り越えてきましたか?
金久保 中学・高校はきつい練習が多くて、好きでバスケをやってても、やらされてる感じになってしまうこともあると思います。僕自身、そういう時があったんですけど、とりあえずみんなについていこうって思ってやってました。能代はいい先輩が多くて、長谷川暢さん(現:秋田ノーザンハピネッツ所属)だったりとかが声を掛けてくれてたので、チームメイトに支えてもらいながら乗り越えてきましたね。高校3年のウィンターカップで結果を残せて、きつい練習を乗り越えればいいことが待ってるんだって実体験ができたから大学に行ってプロになった今もきつい練習を頑張ればいい景色が見られるのかなって分かってるんですけど、当時はついていくことに必死でしたね。
――― 高校卒業後は駒澤大学に進学されましたが、高校との違いはどんなところですか?
金久保 先輩から大学は高校と違って自分次第だからってことは言われてて、サボろうと思えばサボれるし、辞めていく人もいるし、高校の時みたいに怒られることはないけど、ただどんどん落ちていくよって。同じ高校から僕のほかにも2人駒澤に来ていて、そいつらとはよく「頑張らなきゃいけないな」って話はしていて、練習はもちろんですけど自主練やトレーニングも時間を見つけて取り組んでいましたね。

金久保翔

❝初めてBリーグのコートに立った時は、めちゃくちゃ楽しかった!❞

――― 香川ファイブアローズに入ったのが2020年2月ですよね。駒澤大学に在籍したまま特別指定選手として加入ということで、どのような経緯でアローズに決まったんですか?
金久保 駒澤大学からプロになった人がそんなにいないのでBリーグに繋がりのある大学ではなくて、でも部長さんのところにいくつか話があって何チームか練習に行ったんですけど全然だめで焦ってました。そんな時、駒澤の体育館が工事で12月末から1月いっぱいまで使えなくて、江戸川大学にいる知り合いがうちで練習しなよって言ってくれたので一緒に練習していました。江戸川大学のコーチが石川さん(石川裕一トップアシスタントコーチ)と同じチームでやってた時があったみたいで、その繋がりで連絡してもらって練習に行かせてもらえることになって、練習に参加していい反応を示してもらえて今に至るって感じですね。
――― 大学の時からプロになろうって思っていたんですか?
金久保 小さい時からプロになりたいと思っていたわけではないし、むしろ高校3年生の頃に大学はそんなにバスケットはいいかなと思っていた時期もありましたね。でも高3のウィンターカップで結果を残せて、そこでもう1回バスケットしようかなと思ったんですけど、駒澤大学に決まっていたのもあって、まぁそこで頑張るかくらいの気持ちでした。それが大学3年のインカレを見に行った時に高校の同期の盛實が活躍してたり、お客さんがたくさん入って盛り上がっているのを見て同じ舞台に立ちたいなと思ったのがプロになろうと決めた瞬間ですね。
――― 盛實選手の存在が大きいですね。
金久保 そうですね、盛實の存在は大きいですね。盛實には直接言えないし、あいつは僕のことなんとも思っていないんですけど。盛實は大学1年の時から試合に出ていて、しかも1部で。僕なんか2部で1年生の頃はBチームにいてそれがすごい悔しくて、盛實に負けたくないなぁって気持ちはずっとありました。中学の時から盛實のことを知っているので、僕の中では大きな存在ですね。
――― プロチームのコーチを見て、高校・大学と違うなって感じたところはありますか?
金久保 高校の時みたいに口うるさく言ってくれない、言ってくれないって言ったらおかしいですけど、分かんないことがあったら自分で聞きに行かないとだめだなって思ったのと、高校・大学でやってきたバスケットの知識と香川に入ってからのオフェンス・ディフェンスのシステムが全く違うなって感じましたね。最初のころは全然対応できなくて、そこはすごい苦労して、先輩たちにしつこく話を聞きに行って最近やっと慣れてきました。正直、最初のイメージは学生の延長線上みたいな感じかなと思ってたんですけど、全く違って衝撃を受けたし、これから新しいことを吸収できるんだなと楽しみでもありました。
――― 初めてBリーグのコートに立った時のことは覚えていますか?
金久保 めちゃくちゃ楽しかったです!
――― 緊張はしなかったんですか!?
金久保 緊張感はあったんですけど、そこに立つためにずっとやってきたし、大学の時はまわりとの温度感が違ってて練習頑張ってるほうが浮いちゃってるような感じだったので、そういう中でやってきてやっとBリーグのコートに立てて、楽しいって気持ちしかなかったですね。2月のアウェーでの東京EX戦の2試合目に出してもらったんですけど、早く出してくれって感じでした。コートに立った時はめちゃくちゃ嬉しかったし、めちゃくちゃ楽しかったです!その印象しかないですね。先輩からは緊張してただろって言われたんですけど、楽しみな気持ちしかなかったです。

金久保翔

❝無理だろって言われるほうが「見返してやろう」ってモチベーションになる❞

――― こうなりたいという選手像はありますか?
金久保 やっぱり一生懸命やる姿は大事だなと思っていて、でもかっこいいの提議って人それぞれ違うじゃないですか。例えば股を通すドリブルをしてからシュート打つのがかっこいいとか、派手なプレーをすることがかっこいいと思いがちだと思うんですけど、ハードにディフェンスするとか一生懸命走って戻るとかNBA見ててもそういう姿がかっこいいんだなって思います。お客さんに見てもらうスポーツでもあるので、その中で、かっこいいと思ってもらえるプレーをやっていきたいなと思っています。あと、ポジションアップはしていきたいですね。インサイドをやることが多かったんですけど、自分としては3番2番1番とポジションアップしていける可能性はあると思っています。金久保には無理だろって思っている人もいて、でも僕としてはそうやって言ってくれる人がいると「見返してやろう」って頑張れるし練習の時間を無駄にできないって日々思っています。
――― 個人として、チームとしての今シーズンの目標を教えてください。
金久保 個人としてはプレータイムを勝ち取ることがチームが上に上がって行く上で必要不可欠だと思うし、自分のレベルアップを図っていかないと来年もプロ選手でいられる保証はないので、常日頃から危機感持ってやっていかなきゃいけないと思っています。その危機感が結果に繋がっていくと思うので、個人としてはプレータイムを勝ち取って経験を積んでいきたいです。チームとしてはプレーオフに進出してB2優勝することが一番の目標なので、そこに貢献できるように活躍していきたいと思います。

金久保翔
 

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