MENU

香川ファイブアローズ

KAGAWA FIVE
ARROWS

MENU
HOME > ブースタークラブ > 2020-21 season Player's biography #29安部瑞基
 
安部瑞基


❝ネガティブな言葉を遠ざけるようにしたら心が軽くなった❞

―― ブログやSNSを一番活用されていますよね!SNSに力を入れようと思ったきっかけはあるんですか?
安部 もともと3行日記とか日記をつける習慣はあって、プロ選手としていられるのは10年くらいの短い時間だから、毎日自分の生活とか経験を書くことで自分自身の成長も分かるし、周りの人にプロってこんな生活してるんだとか、こんな考えをしてるんだって伝えられるのでブログを書き始めましたね。
―― 続けるのは、なかなか難しいですよね。
安部 そうですね。朝起きたら歯を磨くのと一緒で、夜ご飯を食べ終わって温泉に行く間に書くっていうのが習慣になっているので、面倒くさいっていうのはなくて自然と書いてますね。
―― ブログとTikTokとnoteは使い分けているんですか?
安部 TikTok自体はパフォキングさんから話があって、興味はあったので軽い気持ちでやるかと思っていたら意外とハードスケジュールでした。(笑)
―― すごい面白いですよね!餃子食べるのとかシャクトリムシとか、かなり笑ってしまいました!(笑)
安部 こんな感じなので、結構かたいキャラだと思われているからTikTok内ではふざけようかなと。拓朗さんには「汚れ役やってんなー」って言われるので、「これは僕を変えるために必要なことです!」って答えてます。(笑)ブログ(http://amsports.livedoor.blog)は軽い感じで日記を書く感覚ですね。だからオチもないし、話の抑揚もないし、ただあったことを書いてるだけで、note(https://note.com/abemibasket)はこれまでの経験や僕の考えを伝える内容になっています。
―― 言葉は現実化するという考えで、ポジティブワードを使うとおっしゃっていますよね。実際にやり始めて変わったなと思う部分はありますか?
安部 香川に来た当初は試合に出られないしアウェーにも帯同できなくて、ストレスが溜まって周りに愚痴とか文句を言ってました。そしたら自分もどんどん落ちていったし、周りもいい気持ちにならなくて、チーム内でも距離ができてコーチとの考えもずれていってしまいました。家族ともあんまり…周りがすごい気を遣ってくれていた感じがあったからそれじゃダメだと思って、次の年くらいからとりあえず文句言うのをやめようと。その時はコーチによく怒られていて嫌な気持ちになることもあったんですけど、少し黙って自分が発する言葉を変えることで、試合に出る時間が長くなって周りとの関係も良くなっていきました。去年は文句や愚痴を一切言わないようにネガティブな言葉を遠ざけるようにしたら心が軽くなって、いい感じの自分を保てて試合にも長い時間出れるし怪我も少なくなりました。

安部瑞基

❝シュートだけは誰にも負けたくない❞

―― 昨シーズンを振り返ると色々な面で大きく飛躍されている中、シーズンが中止になってしまい消化不良な部分があったかと思います。昨シーズン序盤から振り返って、いかがでしたか?
安部 ヘッドコーチが代わって、石川さん(石川裕一トップアシスタントコーチ)が来てくれて、システムが全く違うバスケットになってきつかったんですけど、兒玉さん(#34 兒玉貴通選手)が同じ方向を見てやるしかないってまとめてくれました。僕は石川さんの戦術や考え方がすごく好きで、何やるにしても理由があるから何でこんなことやってるんだろうって思うことがないんです。そのあたりから自分の中で方向性ができてきましたね。開幕前は周りからアローズやばいでしょって言われていたんですけど、フロントスタッフも変わってきて意外とイケるんじゃないかっていう空気はありました。何の自信か分かんないですけど、やるしかないし捨てるものもないし最下位になってもいいやぐらいの気持ちだったのが、上手いことスタートダッシュできました。
―― チームスタッフからお聞きすると、結果を出さなきゃいけないという強い決意が安部選手から感じられたと言っていました。
安部 2018-19シーズンが終わって契約更改で話がうまくいかなくて僕はすごい怒って「もうチームを離れます」って言って感情的になってしまいました。でも結局、他に行くところがなくて、そんな時にアローズから戻って来てくれと話をいただきました。でも一度、離れる、辞めるって言っておいてまた戻ってくるって、チームメイトからしたら「何なんあいつ」ってなるだろうし、ブースターさんも「結局行くとこなくて戻ってきたんだね」みたいな気持ちがあるんじゃないかって……だからそこに対して言い訳できないし、自分が大きく成長しないと誰も認めてくれないと考えていたので、それが出ていたんじゃないかなと思います。
―― 日に日に雰囲気が柔らかくなっていったという声もありました。のびのび楽しんでやっているような雰囲気も感じられたと。
安部 1年ずつ歳を取っていってるからですかね。(笑)トゲトゲしててよろしくないなと思っていた部分が少しは丸くなっているんですかね。(笑)
―― 昨シーズンの試合を見ていて、ここ!という時の安部選手の3Pシュートが本当にすごいなと興奮しました。シューターとして大事な場面で決めてくるっていう意識はあったんですか?
安部 チームでシュートだけは誰にも負けたくなくて、大事なとこで決めないと僕がNo.1って周りから認めてもらえないんで。
―― ヘナレHC(ポール・ヘナレ ヘッドコーチ)から安部選手はトップクラスのシューターだと言われたこともお聞きしました。世界で活躍していたコーチからその言葉をもらえたのは、相当モチベーションが違うんじゃないですか?
安部 相当上がってます!(笑)ポールが言うんだから間違いないっていう気持ちはありますね。
―― 昨シーズン、ウッドベリー選手(#30 テレンス・ウッドベリー選手)から「もっと思いっきり打てばいい」というアドバイスがあったそうですが、覚えていますか?
安部 覚えています。3節目の試合だったかな。その前の2節で全然シュートが入らなくて、石川さんも僕を使いたいけど調子が悪くて使いづらいみたいな感じだったと思います。3節目の試合が始まってからかな…ウッドが僕の頭を両手でガッと挟んで持って、おでことおでこを合わせるような感じで。「お前のやることは3Pシュートを決めること、ディフェンスを激しくすること」って英語で言われました。目を見て、おでことおでこを合わせて、ただそれだけなんですけど、でもそこから変わりましたね。
―― そのあとから、ウッドベリー選手のパスでシュートを決めるシーンが増えたと聞いています。それはやっぱり信頼関係が強くなったということですか?
安部 その前のシーズンで一緒にやった時は、たぶんウッドは僕とは心を通わせられないと思っていたんじゃないかと思います。でも僕が少しずつ変わってきたのを感じて信頼してくれたのかなと思います。お前が本当に必要だから戻ってこい、みたいな意味を込めて言ってくれたんだと思っています。
―― ヘナレHCと石川コーチのバスケットはどんなところが魅力ですか?
安部 石川さんはすごく考えたバスケットで理にかなっているというか、これがこうなったらこうなるよねっていう何手先まで分かるバスケットで再現性が高いですね。ポールは流れるようなバスケットで瞬間瞬間でディフェンスを見て反応してって感じなので再現性は低いですけど、スピード感のあるバスケットが魅力だと思います。
―― チームの中で安部選手は中堅的な立場になりましたね。
安部 いつの間にか中堅になりました。(笑)
―― 上と下を繋ぐ立場になって、チームスタッフからそういう面で変わってきたと聞いています。後輩の面倒を見たり、積極的にコミュニケーションを取ったりしているということで、心掛けていらっしゃるんですか?
安部 今年一番気にかけていた部分だったので、そういうところを見てくれてて嬉しいですね。僕が若手の時に先輩がよく面倒を見てくれてて、だから先輩に対して自分の気持ちを出せていたし、その気持ちを先輩がくみ取ってくれたりしたので、今は後輩が増えた分、僕がやらなきゃなと思っています。

安部瑞基

高校時代を思い出すだけで吐気がします…(笑)

―― バスケットを始めたきっかけは何ですか?
安部 5人家族で全員バスケをやっていました。僕自身、小4になる前は陸上やってたんですけどハマらなくて、小4になった時に「バスケか野球やるかどっちか選べ」と親に言われて、それはもう家族がバスケやってて家にリングがあったら必然的に「バスケやるわ」って感じの始まりでした。
―― 応援には家族で来て、熱い感じだったんですか?
安部 いとこが近くに住んでて、向こうも3人兄弟で僕も3人兄弟なんで、6人兄弟のような感じで育ってました。ばあちゃんの家が僕んちといとこの家の中間くらいにあるので『真ん中の家』って言ってるんですけど、試合後はみんなで真ん中の家に集まるんです。そこに集まると、その日の試合についての総評が始まるんですよ、ここは良かったとか、これはこうだよとか。
―― 小学校、中学校で何か忘れられない思い出はありますか?
安部 中学校の時の試合で、相手の学校に香川県出身の某有名選手がいたんですけど、その試合で僕が大当たりして51点取って勝ったんです。それが今でも唯一の自慢というか…。(笑)
―― その某有名選手と高校でチームメイトになっていますよね?
安部 尽誠に来ることは事前に連絡があったんですけど、僕が最後に見た時、彼は175cmしかなくて、尽誠に入ってきた時は190cmになってたんですよ。それまでは目線が一緒だったのに、見上げなきゃいけなくなってて、僕のほうが後輩みたいになっちゃってたのは、よく覚えています。(笑)
―― 尽誠学園というと本当にバスケがすごくて、きつかったんじゃないかと思うんですけど、振り返ってどうですか?
安部 思い出すだけで吐気がしますね。(笑)2年生までは高松市から尽誠(善通寺市)に電車で1時間かけて通っていたんですよ。朝5時に起きて、帰ってくるのが夜10時半くらいで、寝るのが深夜1時くらいでまた朝早く起きるっていうのが2年間続いて、そこが一番きつかったですね。でも僕以上に親が大変だったと思います。すべてに付き合ってくれていたので本当にありがたいですね。
―― プロになるっていう夢を持ったのは、高校の頃ですか?
安部 高校生の時は教師になるっていう夢があったんです。プロを目指そうと思ったのは実は大学4回生になった時ですね。僕が大学を卒業するタイミングでBリーグができるということを聞いて、その時からプロになりたいなぁという気持ちになりました。
―― Bリーグができる前は高松ファイブアローズという名前でbjリーグに参戦していたと思いますが、その頃はプロになりたいという想いはなかったんですね。
安部 僕が小学校6年生の時に高松ファイブアローズができて、かっこいいなとは思っていて、少しはくすぶりというか小さい火が付いてたんです。大学最後の年にBリーグができるってなって、なんかの縁かなって。僕、運が良くていいタイミングでなんか起きるんで、これは来たな、これはなったほうがいいんじゃないかって感じですね。親は僕が教員になるもんだと思っていたんで、最初は驚かれました。「教員採用受けないの!?」って。(笑)
―― 高校・大学と大変だったと思いますが、今振り返って、あの時これやっておけばよかったと思うことはありますか?
安部 バスケットボールに関しては、これやっておけばよかったって後悔していることはほとんどなくて、それよりも僕は人間関係ですね。周りにもよく言われてたんですけど、僕は感情が変化しやすいというか短気というか…。僕自身が人間関係を乱していた部分があったので、そこが一番の後悔ですね。もっと付き合いがうまくできてればなぁと思いますね。

安部瑞基

❝プレーの波をなくすために、どうしたらいいか❞

―― 朝起きてからどんなことをするのか、これだけは絶対にやることを教えてもらえますか?
安部 まず夜12時前には寝るのが決まっていて、7時に起きます。起きてから朝食を食べて、そのあとはその日によって違うんですけど勉強するのか読書するのかヨガするのかストレッチするのかトレーニングするのか何かしらして、それが9時くらいまでで、最近はトレーナーさんのトレーニングをするようになってますね。終わってから昼寝は欠かせなくて、絶対にします。昼寝しないと体がもたないんです。午前中に色々やっているので、午後の練習に向けてリセットのためにも昼寝をするようにしています。
―― どれくらい寝るんですか?
安部 30分くらいですね。それ以上寝ちゃうと逆に体が疲れちゃうので。
―― 午後はどんなスケジュールなんですか?
安部 午後は練習して、家に帰って晩ご飯までは何もしないぐらい、ぐだります。グダグダです。その間だけはグダグダします。19時に晩ご飯で、その後ブログを書いて、あと最近は食後のティータイムにハマっていて週3くらいで入れるようにしてます。晩ご飯食べてブログ書いた後にお風呂に行きます。大塚さん(大塚一樹トレーナー)や森田(#11 森田雄次選手)だったり翔(#33 金久保翔)だったりと行くようになってます。交代浴は体の疲れが取れるので、するようにしています。
―― 家じゃできないですもんね。
安部 この流れが習慣化していますね。
―― 徐々にこれをしていこうって決まったのか、こうしようって決めてからするようになったのか、どちらですか?
安部 自然とこうなっていった感じですね。2018-19シーズンはプレーの波があって、去年その波をなくすためにはどうしようかって考えた時に、すべてをルーティン化して同じルーティンでいけば調子が変わらないんじゃないかと思って始めたのがきっかけです。これしたら良くないな、とかこれしたら良くなるなっていうのを見つけていってって感じですね。
―― 遠征に行った時もそうですか?
安部 遠征の時も近くにあれば温泉入りに行ったりとかします。フォームローラーと寛治(#14 高比良寛治選手)からもらったフロックハンドとかケア用品は必ず持って行きますね。

安部瑞基

❝『固い信念は不可能を可能にする』❞

―― 中学校でのリモート授業で講師をされましたよね。緊張したり、念入りに準備したりしましたか?
安部 準備しちゃうと、応用が利かないというか、とっさに面白いことが言えないので、準備はなしでやりますね。
―― 『固い信念は不可能を可能にする』という言葉は安部選手の中で、すごく大きいですか?
安部 何かあるたびにこの言葉を思い出します。
―― 地元の香川という土地で、どんな役割を果たしていきたいとか、子供たちに伝えていきたいというのはありますか?
安部 自分が経験したことが、これからプロを目指したい人たちのきっかけになれればいいなと思うので、SNSを使って発信することが第一かなと思います。あとはイベントごととかに積極的に顔を出していきたいと思っています。

安部瑞基

❝今シーズンの目標はB2優勝!❞

―― 先日、今シーズンのユニフォームで撮影されたと思いますが、気持ちが引き締まりますか?
安部 毎年、もらった瞬間に、シーズンが始まるんだなって気持ちになってワクワクしますね。
―― 撮影の時に履いていた黄色のバッシュがとてもかっこよかったです!バッシュは何足か持っているんですか?
安部 練習用と試合用に分けていて、だいたい4足ぐらいあります。練習が2足で試合が2足って感じですね。今シーズンは黄色のバッシュとオフホワイトのバッシュともう一足、真っ黒でナイキのマークだけ蛍光色になっている3足で試合は回そうかなと思っています。
―― 履くときは気分で選ぶんですか?
安部 直感です。今日こっちのほうがいいな、みたいな。
―― バッシュを履くときにもルーティンがあるんですか?
安部 左からですね。左から履いて右履いて、左の紐から結びます。練習は右から履くんですけど…。
―― それはどうしてですか?
安部 なんか習慣になっていて、こっちのほうがしっくりくるからってだけですね。
―― それでは、最後に今シーズンの目標を教えてください。
安部 B2優勝ですね!この間、県知事にも宣言してきたので!
―― 個人的な目標というと?
安部 3つぐらいあって1つは、3Pシュート平均45%以上。2つ目は、オンボールディフェンスのプレッシャー、オフボールのポジショニング、ピック&ロールに対する守り方を徹底すること。最後はボックスアウトですね。ディフェンスリバウンドでチームに貢献する。この3つが目標とあります。
―― どれも意識を持って取り組まないと難しいと思いますが、それが全部達成できた時、自分はどうなっていると思いますか?
安部 最終的にはB1で活躍することが目標なので、そこにたどり着くためには最低限なのかなと思っています。

安部瑞基
 

Who is next …

 

メインパートナー

ダイヤモンドパートナー

プラチナパートナー

ゴールドパートナー

シルバーパートナー

こども未来パスパートナー

オフィシャルサプライヤー

コンディショニングパートナー

ユニフォームサプライヤー

メディアパートナー

チケットパートナー

U15・U18・アカデミーパートナー